飲食店をIoT化するメリット

昨年から大きな話題になっている「IoT」。言葉は知っていても、実態がよくわかない、飲食店経営には関係ないんじゃないの?と思われるかもしれません。しかし、IoTは飲食店に大きな恩恵をもたらす可能性があるものです。すでに家電やホテル、自動販売機、レジもIoT化され始めており、その効果も認められてきています。これを生かし、飲食店経営にコスト削減と売上向上に役立てるにはどうすれば良いかを見ていきます。
IoTで飲食店経営を効率化する券売機

IoTとは?

IoTは「Internet Of Things」の略で日本語では「モノのインターネット化」のような呼ばれ方もします。もう少し詳しくいうと、「あるゆるモノがインターネットに接続されている状態」になります。
このIoTという言葉自体は1999年から存在していますが、当時はセンサーやプロセッサ、通信にかかる費用が高額でかつサイズも大きかったため一般化されませんでした。
それが近年になってハード・通信コストの低価格化、サイズの小型化が進み、スマートフォンの普及によって一気にIoTが一般消費者にも手軽に利用できるようになってきました。

クラウドの普及

次に課題となるのはスマートフォンやデバイスが収集したデータは一体どこに貯めておくのか、ということでした。あらゆるモノをインターネットに繋いでも、その場一度きりのやり取りで終わっては意味がなく、いつでも自由に取り出したり、ダウンロードして利用したりできなければ意味がありません。そこで出てきたのが「クラウド」という概念です。「クラウド・コンピューティング」という言葉は2006年当時、GoogleのCEOであったエリック・シュミットのスピーチが最初とされていますが、それより以前、1999年にはセールスフォースが設立され、2002年にはAmazonがAWSを開始していることから、「クラウド」自体はかなり古くから存在していたことになります。
「クラウド」のイメージとしては、これまで利用者や企業の施設内で設置・管理していたハードウェアや個々のパソコンにインストールしていたソフトウェアをクラウド(雲、ネットワーク)の中に置き、必要応じてオンデマンドでサービスを受けるというものになります。

つまり、インターネット環境さえあれば設備やソフトを持たなくてもクラウド上でデータの処理、加工ができるようになるということです。現在では利用形態に応じてSaaS(ソフトウェアパッケージの提供)、PaaS(アプリケーション実行用プラットフォームの提供)、IaaS(サーバ仮想化、仮想デスクトップ化などインフラの提供)といったあらゆるサービスが提供されています。
これまで自社内でサーバを管理することは専任の管理者が必要であったり、運用面でもコスト負担が大きかったのですが、AmazonのAWSのようなサービスを使うことにより社内でサーバを管理する必要がなくなり、利用料金も実際に使われた分だけ課金されるため、コスト削減、メンテナンスの手間を減らすことができることから利用者が爆発的に増えていきました。
こうして、低コスト化・デバイスの小型化・クラウドによるデータ処理の3つが揃ったことでIoTが普及する背景が整ったことになります。

IoTの実際

IoTが現在、どういった分野でどのように使われているのか、実例を見てみるとより実感が湧くようになると思います。
IoTで飲食店経営を効率化する券売機
Nest社HPより
日本ではあまり聞かれないかもしれませんが、Nestという会社はサーモスタットをスマートデバイス化した製品を発表し、2014年にGoogleによって32億ドル(約3,200億円)で買収されました。Nestの製品は家に人がいる時間帯を人工知能によって自動的に学習し、室内の温度調整を自動化。スマートフォンからアプリ経由で室内の温度を調整したり、洗濯機や照明などを自宅にいなくても操作できるというIoTホームサービスのハブになってきています。

米フロリダのディズニーワールドには腕輪型のデバイス「マジックバンド」というものがあります。これを付けることで入園時のチケット、ホテルのルームキー、園内の買い物が出来るようになります。これまでホテルキーになるカード、チケット、ファストパス、現金などを持ち歩かなければならなかったのですが、マジックバンドを利用することでこうした煩わしさから解放されることになります。また、支払いやパスの確認のための時間が短縮され、待ち時間の解消も期待されます。

日本国内ではハウステンボスの運営する「変なホテル」が代表的なIoT事例といえます。フロントは多言語対応したロボットが行い、クロークでの荷物預かりや部屋までの手荷物運びもロボット。ルームキーがなく、客室前で顔認証することで開錠されます。ロボットの導入は人件費削減のためであったようですが、その珍しさも集客に役立っているようです。将来的に他のホテルや飲食店でもロボット化が進めば、「変」ではなくなるかもしれません。
また、自動販売機のIoT例を挙げると、駅中に設置された自販機と交通系電子マネーIDと会員制サイトに登録された会員属性をPOSデータにより紐付けて顧客属性を分析。商品開発に役立てているようです。

飲食店でIoTを活用するには?

前項の事例で見たようにIoTを活用するにはお客様、店舗側の双方にメリットがなければなりません。

IoT化によるお客様へのメリット

  1. 待ち時間がなくなる
  2. 簡単に扱える
  3. 外国語でも対応ができる

IoT化による店舗へのメリット

  1. 人手がいらなくなる
  2. 販売データが蓄積できる
  3. 作業量を減らすことができる
IoT券売機「VALTEC」を導入することでこのようなメリットをもたらすことが可能になります。
IoT券売機「VALTEC」
「VALTEC」はインターネットに接続されているため、食券などの購入データがクラウド上に蓄積されます。そのため、販売データをネット環境にあればどこでもパソコンやスマートフォンからも閲覧ができます。このことにより、多店鋪の売上を本部で一括して管理したり、集めたデータを分析、販売戦略に活かすこともできます。
また、タッチパネル部分に表示されるメニューの写真や商品名、コメントをネット経由で更新できるため、複数店鋪のメニューを一括して変更するといったことも可能です。

さらに、英語、中国語、韓国語での表示に対応しているため、外国人のお客様にも安心して使ってもらうことができます。
券売機 日本語表示画面
日本語表示画面
券売機 英語表示画面
英語表示画面
券売機 中国語表示画面
中国語表示画面

券売機のIoT化により、人件費の削減、レジ閉めや集計作業の削減、購買データ活用、販売単価の向上が期待できるようになります。

また、お店のレジもIoTにより、様々なデータを取り扱うことができ、飲食店経営を効率化するためのインフラが整ってきているようです。
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