飲食店を低コストで開業する8つの方法

飲食店を開業する場合、通常、物件の取得や内装・外装工事、POSレジや券売機の導入、厨房機器類、備品の購入などに多額の資金が必要になります。しかし、工夫次第では少ない資金でも開業することができます。
特に開業当初は運転資金を確保しておくためにも、立ち上げ時の費用はできる限り抑えておくことがベストです。ここでは少ない資金で飲食店を開く方法(2店舗目以降でも)を紹介します。
飲食店を低コストで開店する8つの方法

少資本で開業する8つの方法

  1. 飲食関連業者にツテを作る
  2. 一般に出回っていない飲食店物件情報を入手する
  3. 居抜き物件で出店する
  4. 内装工事の一部、備品調達を自分で行う
  5. 厨房機器は中古で探す
  6. POSレジ、券売機はレンタルする
  7. 他人の資本で飲食店を開業する
  8. 補助金・助成金を利用する

①飲食関連業者にツテを作る

これまで全く飲食業界に携わったことがない場合、開業前にアドバイスや仕入れなどに関する情報を入手するため、飲食に関連する業界の中に知り合いを作っておくことをおすすめします。飲食業界とは酒屋やビールのメーカー、食材の卸販売、不動産会社、物件のオーナー、銀行などの金融機関、税理士、会計士、飲食コンサルタント、内装業者、外装業者、デザイン・設計事務所、チェーン店、フランチャイズ本部、商工会、商工会議所、商店街組合、飲食店経営者、飲食店スタッフといった飲食店に関係する人すべてを指します。これだけ広い範囲であれば、直接知り合いがいなくても友人や友人の知り合いなどをたどっていけば、どこかしらでコンタクトを取れる可能性が高いです。 そこで、自分の考えるお店について、また具体的な出店計画を話してみましょう。話しをする方も飲食業に携わっていれば、お客さんになる可能性があるため、競合になりそう、といったことがない限りは相談には乗ってくれるでしょう。あらかじめ知り合いを作っておく理由は開店後に失敗しないため、でもありますが、店舗物件や仕入れ先などについて表には出ていない有力な情報を得るためでもあります。

②一般に出回っていない飲食店物件情報を入手する

飲食店を開店する上で、最重要視しておくべき項目は店舗の立地です。もちろん、メニューや雰囲気、接客方法、内装も大切なのですが、集客力に立地が大きく関わってくることは無視できません。そのため、良い物件の争いは熾烈になります。飲食店を既に経営しており、実績がある場合は不動産会社などから優先的に優良物件を紹介してもらえることもありますが、新規の場合、自分で探さなければなりません。不動産屋の入り口などに張り出されている物件はまだ入居が決まっていないものや、良いものがあってもすでに借りられていることがあるため、一般に出回る前に空き情報が入ってくる状態にしておくことが必要になるわけです。では、どうすれば新規に良い物件情報が回ってくるようにできるか?それは、前項で記載したように飲食業界の中にツテを作っておくことです。不動産業者に限らず、食材の卸業者や酒屋には閉店情報が早い段階で入ってきます。閉店する店舗オーナーが居抜きでの譲渡先や、厨房機器類の売却先を探している場合もありますので、こういった日々出入りしている業者に相談していることがあります。商工会議所や商店街組合も開店、閉店情報を持っていることが多く、組合の人と人間関係を築いておくことで店舗の動向をいち早く知ることができるようになります。

③居抜き物件で出店する

「居抜き」とは、出店時に旧テナントが利用していた設備や内装を引き継いだかたちで新店舗をオープンさせる出店形態のことを指します。 居抜き出店を利用した場合、閉店するテナントにとっては、原状回復コストを節約できたり、使用していた厨房機器類を売却することで退店にあたってコストをいくらかでも回収することができ、借りる側にとっても出店にかかる費用を削減できるといったメリットがあります。 居抜き物件の特徴については、以前の記事「居抜き物件のメリット・デメリット」をご覧ください。

④内装工事の一部、備品調達を自分で行う

内装工事やデザインを全て業者に任せるのではなく、一部でも自分でできるところはやってしまったほうがコストが低くて済みます。テーブルや椅子などは安く販売しているところを自分で探したり、自作できるところは資材だけ買ってきて組み立ててしまう、ということです。ただし、これまでにDIYなどの経験がない場合、材料の調達に迷って、結局使わないものまで買ってしまったり、後で作り直しが必要になりコストと時間が余計かかってしまったりすることもあるので注意が必要です。 もし、内装業者に依頼する場合は、必ず複数社から相見積もりをとり、比較するようにしておきましょう。

⑤厨房機器は中古で探す

業務用の冷蔵冷凍庫、フライヤー、ガスレンジ、オーブン類、調理器具などの厨房機器は中古で探すと新品で買い揃えるより購入費用を安く済ませることも できます。テンポスドットコムのように中古を専門で扱っている業者もあれば、ヤフオクなどインターネットオークションで見つけることもできます。ただし、個人利用ができるオークションの場合、信頼できるものであるか注意しなければなりません。また、送料も計算に入れておかないと中古で個別に調達する場合、各機器の送料を合計すると、高額になることがあります。

⑥POSレジ、券売機はレンタルする

POSレジや券売機は飲食店の運営を効率化するために必要になります。ただし、新品で購入すると百万〜数百万円ほどするため、新規開業時には大きな負担となってしまいます。リースする、という方法もあり、月々分割で支払うことにより資金的負担を軽減することもできますが、あくまで長期で使い続けていくことが前提なため、店舗運営経験を積んだ上で選択したほうが無難です。飲食店を初めて出店する際にはレンタルにすることで手軽に、短い期間で導入することが可能になります。レンタルでも保守、サポートが付属しているFreePOS(フリーポス)やVALTECではPOS、券売機の操作に不慣れな新規開業者でも安心して利用することができます。

⑦他人の資本で飲食店を開業する

手持ちの資金だけでは足りない場合や、他にはないコンセプトで出店したい、という場合にはクラウドファンディングを利用して出資金を募るということもできます。飲食店を出す場合にクラウドファインディングを使うメリットや事例などは「飲食店がクラウドファンディングを成功させる3つの方法」に詳しく記載しています。また、その他の方法としては、お店の経営は企業に任せて運営に専念したいという方向けに「店舗運営のみ業務委託」という形をとることもあります。つまり、店舗の経営、財務に関しては別の法人などが行い、運営だけを個人が委託契約を受けて行うという方法です。フランチャイズとは違い、業務委託の仲介をする会社が第三者として入って、店舗運営を委託したい側と店舗運営のみを行いたい側を結ぶことが一般的なようです。

⑧補助金・助成金を利用する

新規開業者向けや現在飲食店を運営中でも一定の条件を満たすことで補助金や助成金を受けることができる制度が各自治体を中心にあります。融資と違い、返済の必要がないため、条件に合えば積極的に利用することでプラスになります。全国の補助金・助成金情報は「ミラサポ」から検索することができます。