「ポケモンGO」を飲食店の集客効果につなげる方法

スマートフォンアプリでの配信開始から1ヶ月、ダウンロード数や売上数でギネス記録を塗り替えている「ポケモンGO」。実は、飲食店や小売店の集客プロモーションに利用できる、ということをご存知でしょうか?子供のゲームだから商売には関係ない、と思い込んでいたら、ビジネスチャンスを逃すことになってしまいます。また子供だけでなく、親やポケモンを昔プレイしていた今では20〜30代のユーザーがターゲットになります。しかも、大手のようにスポンサー広告を出すために大金を使うことなく、少額もしくは無料で集客を行うことが可能になる方法を紹介します。
「ポケモンGO」を飲食店の集客効果につなげる方法

1.「ポケモンGO」とは

7月22日に日本で正式に配信が開始されたスマートフォン向けアプリです。
位置情報を利用して、現実世界でポケモンを捕まえたり、バトルしたりといった体験ができます。

この「ポケモンGO」がどのくらいすごいかというと、リリースされて一ヶ月で「5つのギネス記録」に認定されたと、英ギネス・ワールド・レコーズが8月16日までに発表しています。

獲得したのは以下の5つの記録。
・最初の1カ月で最も売り上げを集めたモバイルゲーム ・最初の1カ月で最もダウンロードされたモバイルゲーム ・最初の1カ月で各国のモバイルゲームダウンロードチャートで最も多く同時にトップを獲得 ・最初の1カ月で各国のモバイルゲーム売上高チャートで最も多く同時にトップを獲得 ・売上高1億ドルに最も早く到達したモバイルゲーム

ポケモンGOの最初の1カ月の売上高は2億650万ドル、ダウンロード数は1億3000万件。また70カ国のモバイルダウンロードチャート、55カ国のモバイル売上高チャートで同時にトップを獲得し、リリースから20日で売上高1億ドルに到達
「ポケモンGO」リリース1カ月のDL数や売上高でギネス世界記録に | ねとらぼ
 AndroidのGoogle Playストアではリリース後わずか1日で1,000万以上のダウンロード数があり(iOSのApp Storeでは非公表)、それまでの最速記録であるCandy Crushで1週間かかったDL数を早々と超えてしまいました。
 また、一日あたりの平均利用時間が33分でFacebookの22分8秒やTwitterの17分56秒よりも長いと調査では発表されています。
ポケモンGO 一日あたりの平均利用時間比較
Pokémon Go、Twitterのデイリーユーザー数を抜き、滞在時間でFacebookを越える | TechCrunch Japan

では「ポケモンGO」の何が、これだけのユーザーを引きつけているかというと、GPSによる位置情報を使ってゲームとリアルな世界を一体化させているという点です。

「ポケモンGO」には、「ポケストップ」と「ジム」という空間が存在します。
「ポケストップ」はポケモンを捕まえるために必要な「モンスターボール」を入手することのできる特定のスポットです。

 ゲーム内でポケモンに遭遇してもモンスターボールがなければ、捕まえることができません。そのため、「ポケストップ」に寄ってたくさんのモンスターボールを確保しておく必要があります。
 「ジム」とは、バトルができる空間で、ジムバトルに勝利し陣地を増やしていくことがこのゲームの主な目的になっています。
 「ポケストップ」も「ジム」も名所旧跡、公共空間における芸術作品、その街のユニークなお店など、実際に訪れる価値がある場所を中心として配置されています。(Niantic, Inc. 公式HPより)

つまり、人の多くスポットやランドマークがポケストップやジムとして設定されているようです。配信開始から急激にスマホを持った人たちが増えだした公園などは設定されていると考えられます。

2.飲食店には大きな集客効果が期待できる

 日本でのダウンロード開始と同じ日にマクドナルドが全国約2900各店舗が「ジム」や「ポケストップ」として同ゲーム内に登場することを発表しました。
 全国の店舗のうち約400店舗は、他のプレイヤーのポケモンと戦える「ジム」となる。プレイヤーは3つのチームに分かれて他のチームと争い、「ジム」を守る「ジムバトル」を楽しめるという。  残る約2500店舗は、モンスターボールなどのアイテムが手に入る「ポケストップ」となる。たくさんのポケモンを捕まえると、自分のレベルが上がり、より強力な道具を入手できるようになるという。
日本マクドナルド、「Pokemon GO」コラボ内容を明らかに 国内約2900店舗が「ジム」「ポケストップ」に | IT mediaニュース
 まだ日本でのダウンロードが開始になる前の7月20日に提携が報じられただけで日本マクドナルドホールディングスの株価がストップ高になるほど、大きなインパクトをもたらしています。 マクドナルド株大幅高、「ポケモンGO」日本配信で提携と報道 | ロイター

 提携のニュースが株価に影響を与えるほど「ポケモンGO」は集客のためのツールとしてその効果が期待されています。
 ただ、「ジム」や「ポケストップ」になることができるのは資本力のある大手企業だけなのでしょうか?小規模、個人店が同様のことを行うためにはどうすれば良いのか?その実例を次に見てみます。

1.「ポケストップ」になるには

 日本に先行してリリースされたアメリカでは飲食店や小売店による「ポケモンGO」を使ったプロモーションを行う店舗もあり、次のような事例も報告されています。
 ニューヨーク州ロングアイランドにあるピザ屋は、ポケモンのキャラクターを店に引きつける機能を起動させることで、売り上げが週末にかけて75%も急増。ニューヨーク・ポスト紙によると、同店のマネジャーはポケモンのキャラクター10個以上を引きつけるのに10ドル支払ったという。
アングル:ポケモンGO、「一大集客ツール」に化ける可能性 | ロイター
 記事の中にある「ポケモンのキャラクターを店に引きつける機能」とは、「ルアーモジュール」のことだと推察されます。この「ルアーモジュール」というアイテムを使うと使用したポケストップ付近に30分間ポケモンを出現させやすくすることができます。さらに、ルアーモジュールを使ったユーザーだけではなく、他のユーザーもその恩恵を受けられるため、多くの人を特定のエリアに集めることが期待できます。
 この「ルアーモジュール」を入手するには、2つ方法があります。
(1)トレーナーレベルアップの報酬として受け取る
(2)課金アイテムとして購入する

(1)については、ここでは省略します。
(2)については、「ポケコイン」というゲーム内で利用できる仮想通貨を使い、ショップで購入することになります。
 記事では10ドル支払ったとありますので、ルアーモジュールを買い、集客に利用、75%売上を向上させたようです。

 このように「ルアーモジュール」を使って集客を行うことはできそうですが、まず自分の店舗付近にポケストップがあるか確認しなければなりません。
 もし、ポケストップがない場合、登録・解除の申請受付が開発運営元であるNiantic Inc.公式ホームページにあります。しかし現在のところ、新規登録の申請は受け付けていないようです。
ポケストップやジムについて報告する

 ただし、今後は新規登録申請の受付が始まる可能性もありますので、更新情報などをチェックしておくと良いでしょう。

 では、ポケストップの新規登録申請が始まった場合、登録されやすくするには、どうすれば良いのでしょうか?

 現在、公園や公共施設の他に一般の病院や店舗もポケストップとして登録されているものがあります。これらのスポットには共通の特徴があり、なんらかの目立つものがあるようです。つまり、「特徴のある(目立つ)ものを店頭に置く」ことで選ばれる確率が上がる、ということになります。通行する人が思わず足を止めて見たくなるような人形や看板などを置き、他店と差別化を行うことが重要になってきます。

なお、Yelp日本語版を使うとお店の周辺にポケストップがあるか探すことができます。
Yelp周辺のポケストップ
検索すると「周辺にポケストップがある」お店のみ表示されます。
Yelp周辺のポケストップ検索結果
Yelpを使うユーザーがポケストップを探す際に利用されそうなため、こういったものも集客に使うことができます。
 マクドナルドのように資金力や知名度がある場合、有料のスポンサードロケーションという方法を使うこともできますが、小さな店舗については、ニューヨークのピザ屋のように、ちょっとした裏技で集客につなげることが可能になります。

 今回、ポケモンGOでの集客方法を紹介しましたが、他にもこれまで知らなかったスマホアプリを使ってみたりすることで、お客様を呼ぶアイデアを考えることはお店を繁盛させるチャンスになるかもしれません。