自動券売機・販売機 開発の歴史

自動券売機は、いまや駅の改札での切符購入、飲食店での食券販売、テーマパークの入場券などいろいろなところで利用されるようになりました。
そもそも、券売機という仕組みはどのように開発され、普及していったのでしょうか?
今回はその歴史を辿ってみます。
自動券売機 開発の歴史


自動券売機の起源は紀元前215年のエジプト

券売機の発祥はエジプトのアレキサンドリアのヘロン(1世紀頃の学者)の記述によると、紀元前215年頃、エジプトの神殿に設置された聖水自販機だとされています。
この自販機の仕組みはシンプルで、コインを入れると自販機内部に設置されたコイン受け皿がその重みで傾き、てこの原理で聖水を貯めている弁が開きます。
コイン受けからコインが落ち、弁が元に戻るまで聖水が出続ける、というものでした。※1
1回の購入料金は5ドラクマ(当時のエジプトの通貨単位)。
紀元前5世紀頃の1ドラクマは1990年頃のアメリカドルの価値に直すと、25ドル相当だそうです。
ローマ帝国初期の1ドラクマは労働者の賃金1日分だったそうなので、もし同じくらいの価値だとすると、現在のように手軽なものではなく、高級品だったのかもしれません。※2

近代〜現代の自動販売機・券売機

古代エジプトから一気に時代は下って、 硬貨で動作する初めての自動販売機は、1880年代初めにロンドンに設置されたハガキを販売するものでした。
またアメリカでは、1888年にThomas Adams Gum Companyによってニューヨークの駅プラットフォームに初めて設置され、ガムを販売していました。
1897年にはPulver Manufacturing Companyによって小さなフィギュアのオマケ付きのものが設置されました。
このアイデアは売買活性機(trade stimulator)として知られる新しい仕組みとして広まってゆき、スロットマシーンやピンボールの誕生につながることになります。 現在のような複数の商品を選択できるボタン式になったの自動販売機は1925年にアメリカで開発されています。※3
日本で最初に製作された自動販売機は下関の発明家・俵谷高七が1888年に内国勧業博覧会に出品した煙草自動販売機であるとされています。
この煙草自動販売機は現存する日本最古の自動販売機とされ逓信総合博物館に所蔵されています。

券売機の導入は1925年頃といわれており、手動のレバーで予め印刷された切符・入場券を販売するものでした。1926年(大正15年)4月25日に東京駅・上野駅で、入場券を取り扱うドイツ製のコインバー式(硬貨を入れ、バーを下に強く下げると1枚券が落ちる方式)のものが導入されました。※4
1956年には手動から電動式に移行し、1種類の硬貨を投入して1種類の切符しか発売できない機種から10円・50円の2種類の硬貨が使用でき、10円の釣銭がでる機種に発展しました。さらに10円、50円、100円の使用と10円、50円の釣銭の可能な機種が導入されました。

1990年代からは現在の切符の裏面に見られるような磁気化が進み、改札機と一体となった開発が行われるようになります。
1993年には、顧客操作型指定券販売機「トラベルエディ」が開発導入されました。この券売機は画面をタッチする方式で、タッチ式の自動券売機の先駆けとなっています。
現在の券売機は、単に券を購入するだけでなく、多機能化、IT・インターネットとの接続などサービスを充実し、よりお客様が使いやすいよう改良されています。

券売機 VALTECはタッチパネル、外国語表示やインターネットによる本部からの複数店舗メニュー更新機能など最新の機能を備えた自動券売機ですが、このような長い歴史を積み重ねてきた中で開発された製品です。これからもお客様のニーズに応えるよう、一層の開発研究を進めてまいります。



引用・参考
※1http://sankousystem.co.jp/alexandria/
※2http://kodaiejiputo.seesaa.net/article/121485500.html
※2http://jihankihikaku.net/column/325
※3https://ja.wikipedia.org/wiki/自動販売機#.E6.AD.B4.E5.8F.B2
※4https://ja.wikipedia.org/wiki/自動券売機
※4https://www.jreast.co.jp/development/tech/pdf_4/13-16.pdf#search='自動券売機は戦後、1950年代から'
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